【読書してないけど感想文】アマゾンベスト100
amazonが「オールタイムベスト小説100」の特集してますね。
http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html?docId=3077738486
僕はあまり本を読まないので、未読の作品がいっぱいあります。
しかし私も知的に見られたい勢のはしくれ、
オールタイムベスト小説上位クラスを読んでないなどと口が裂けても言えません。
これは読まなければならない。
てか全然読む気が起きない。
そもそも辺鄙な海外暮らしですので、
簡単に本を買って読むこともできません。
高いし。
しょうがない、読んだふりをしよう。
何作かピックアップして読んだ体で知ったかぶりレビューを書きます。
永遠の0
著:百田尚樹
デレク・ジャーマン監督の映画「ブルー」を彷彿とさせる、
300頁にもわたり0の文字が続く実験小説。
序盤はただの0の羅列にしか見えないが、
フォントやサイズ、色を組み合わせることで、
単なる羅列から物語を浮かび上がらせるその手法は圧巻。
作者のアイデア、構成力、そして凸版印刷の驚異的な印刷技術を持ってして初めて創りえる現代文学及び文明の頂点。
この小説に感銘を受けたダルビッシュが
『僕が言いたいのは「永遠」』
とツイートしたのはあまりにも有名。
海賊と呼ばれた男上
著:百田尚樹
普段は船を襲ったり保安官と銃撃戦を繰り広げたりといった、
海賊生活を送っている男上昌彦。
しかしその正体は、しがない中年丸の内OLだった!
穏やかな海賊生活を送っていたある春、ひょんなことから恋人のマーメイドに正体がバレてしまい、ポセイドンとの死闘が始まり、会社もクビになる。
愛か、死か、再就職か。
瀬戸内の大波、世間の荒波、寄る年波に揉まれる男上の運命は!?
博士の愛した数式
著:小川洋子
メルヴィル著「白鯨」が冒険小説の体をなしたクジラ図鑑であるように、
こちらは官能小説の体をなした数学書。
「これが二人のQ.E.Dだ!」のラストシーンも良いですが、
やはり官能小説ですので濡れ場が魅力。
漸近線スレスレの極限状態で、硬くなったフィボナッチ数を加えられながら、
博士のベクトルをΣに帰納されポアンカレ状態になる数子がエロティック。
夜と霧 新版
著:フランクル
旧版は第二次大戦下ナチス強制収容所における記録。
戦後72年記念の新版では、登場人物と舞台とストーリーを一新。
吹雪により外界から閉ざされた山荘に迷い込んだ私立探偵レネが、
そこで起きる凄惨な連続殺人事件の謎に挑む。
「夜と霧」の名に恥じぬ、叙述トリックの金字塔的作品。
下町ロケット
著:池井戸潤
子どもの頃からの夢を叶え三菱重工でロケット開発をしていたロケ太郎だが、
技術でなくお金や出世ばかり考える同僚に嫌気がさし、
実家である大田区の町工場へ戻って手伝いをしていた。
そんなある日、活気のなくなった街をなんとか盛り上げようと町おこしが始まる。
そこで決定した町おこし内容はなんと「ロケット」!!
ロケ太郎を中心に街中あげてのロケット開発が始まるが・・・
下町の人情豊かな人間模様と、夢の尊さを描いた娯楽傑作。
このあらすじ、正直けっこうあってる自信ある。
三匹のおっさん
著:有川浩
かつて一世を風靡したアイドル「少年隊」
時が過ぎ、舞踏会は終わり、その仮面を外して「三匹のおっさん」となった彼らの苦悩が赤裸々に描かれる。
ヒガシの若さの秘訣コラム、
カッちゃんのオンライゲーム攻略コラム、
ニッキの増毛コラムなど特典も満載。
まぁ機会があったら読んでみたいと思いますので、
皆さんも是非。