Vietnamびじねすりぽーと

ベトナムで生活する若者が綴る、安定的に肉を手に入れるまで。

【サッカー】日本vsベルギー【感想】

我らがサッカー日本代表がベルギー代表に勝ちましたね。

夜中三時に起きて観戦した甲斐がありました。

この調子でワールドカップまで突き進んでほしいです。

 

折角なので何故日本は勝てたかという感想でも書きましょう。

 

そもそも何故、最近ベルギーはあんなに強いとされているのか。

アザール、フェライニ、コンパニ、ルカクなど才能のある若手がどんどん出てきており、更にその下の代にも香川をベンチに追いやったヤヌザイや、兄を凌ぐ才能を持つと言われるアザール二号三号がいます。

どうして急にこんなことになってしまったのか。

シーフォから10年以上停滞していたのに。

 

その一つの理由として「移民」というキーワードが挙げられます。

フランス同様、代表にはアフリカアラブ系移民が多いのです。

 

フェライニはモロッコのアラブ人がルーツです。

モロッコって聞くと映画「モロッコ」のディートリッヒしか思い浮かびませんが、あれは外人部隊の話ですのでモロッコ本国とは関係ありません。

 

あの酒場の外にいた現地のおっさんが戦後ベルギーに行って生活して、という流れになるのでしょうか。

なぜベルギーに。フランス領なんだから普通フランスじゃん。

 

コンパニとルカクはコンゴルーツとのこと。

コンパニは割と混血っぽい顔立ちですが、ルカクは完全にブラックアフリカンですね。

コンゴについて知っていることは何もありませんが、どうやら一部がベルギー領だったとのこと。

フェライニパパよりはルカクパパの動きの方が理解できます。

どうでもいいんですが、映画「冒険者たち」の中でアランドロン御一行がコンゴ沖に眠る財宝を探しに行ってましたけど、「コンゴ沖」ってどこなんですかね?

コンゴってここですよ。

西の細いとこの先ですかね?

まぁどうでもいいですけど。

 

アザール(Hazard)はフランスっぽい読み方してるし、

ファンなんちゃらはオランダっぽいし、

シーフォの名前はエンツォでイタリア人だし、

そもそもドイツ系の国家だし、

ってことで元から様々なルーツの国ではあるのでしょう。

 

やはりここはベルギーの歴史や文化を学ぶ必要があります。

 

というわけでWikipedia先生にお伺いを立てましょう。

 

カチカチグリンッ

 

ふむふむやはりハプスブルク家が・・・

チョコレート・・・ワッフルワッフル・・・・

あぁビールね。ベルギービールおいしいよね。

ちなみに私が一番好きなのはヒューガルデンです。

と、ここで「ベルギー音楽」欄を見ていたのですが、

そこに驚きの記述が。

 

1970年代にはイギリスのプログレッシブ・ロックを範とするマキャベリ、COS などが広く知られ、その後も現在に至るまでプログレッシブ・ロックの流れのバンドが多く存在する。プログレッシブの一派としては、アヴァンギャルド音楽、現代音楽・室内楽などを吸収したバンド、ユニヴェル・ゼロX-レッグド・サリーアクサク・マボールが国外でも高い評価を得ている。

 

なんと!

Univers Zero !!

X-Legged Sally !!

Aksak Maboul !!

知る人ぞ知るこの素敵なバンドたちがWikipediaに載っている!

 

日本で言ったら英語版WikipediaにBoredomsとか草間彌生とか又吉イエスが載っているようなものです。

ちなみに実際は滝廉太郎くらいしか載ってません。

あと英語版Wiki「Belgium」にこれらのバンドは載ってません。

そのくらいどうでもいい情報です。

恐らく日本人好みの音楽なのでしょう。

 

折角なので動画付きでご紹介したいと思います。

これらのバンドは「ユーロロック」で一括りにされることがあります。

あるいは「チェンバーロック」「アヴァンポップ」の括りで語られることが多いです。

 

まず「チェンバーロック」とは何かですが、

室内楽ロックと呼ばれることもあるように、室内管弦楽のサウンドを含んだロックです。

これだけ聞くとColdPlay的なストリングスサウンドで盛り上がる叙情派ロックみたいに思えますが、全然違います。

まずはチェンバーの祖UniversZeroから聴いてみましょう。

 

 
Univers Zero - La Faulx - YouTube

 

暗い。あとなんか変。

ユーロロックって括り自体はヨーロッパの「なんか変な」ロックバンドでして、基本的に所謂POPs的なモノとは少し趣向が違うんですね。

いわゆるプログレの系譜です。

だからフランスのTahiti80とかはユーロロックと呼ばれることはありません。

チェンバーロックも同様に室内管弦楽のサウンドを含んだ「なんか変な」プログレロックバンドということですね。

 

次に私の大好きなバンドであるX-LeggedSallyです。

Youtube少ないな。

 


X legged Sally Hair - YouTube

 

メタル/ファンク/ジャズ/プログレなんでもありのバカテクです。

こんなのを生楽器でやろうってんだから頭がおかしい。

バカテクってのは創造力を生かす為に使うんだっていう好例。

 

ほんでAksakMaboul。

 


Aksak Maboul - Modern Lesson (1979) - YouTube

 

彼らはなんというか凄まじい天才臭がします。

JoanOfArcとかPavementとかCaptainBeefheart的な。

それでもチャーミングさがあるところが良いですね。 

 

これらのバンドは世界のごく一部の人に評価されながらも別に大きく売れることもなくベルギーの片隅で活動していました。

 

自分とルーツの違う国民があちこちにいて、言語も分かれてて、国として象徴的に統合することが難しく、恐らく日本的な村レベルでのセーフティーネットへの依存も大きくて、

そういった環境だからこそ「個の力」というものが磨かれ、オリジナリティを発揮できるのでしょうかね。

 

そしてサッカーでも個人技は高いが組織力は弱く、オーガナイズされたプレーがあまり得意でないという。

そしてオランダと違って歴史が浅い為、サッカー哲学がない≒プレー選択に統一感がないという。

 

その部分でまだ付け入る隙があったから日本は勝てたんだよ、

きっと。

 

まぁ無理矢理サッカーの話に戻しましたが、

ベルギーも日本も本大会では頑張ってほしいと思っております。