四年後に迫った東京五輪サッカー日本代表メンバー予想
いやぁリオ五輪のサッカー日本代表、残念でしたね。
感動と笑い、そして成長する姿をお茶の間に届けてくれたという意味では素晴らしいコンテンツだったと思います。勝って帰れるっていいよね。
藤春のアレもそうですけど、一番衝撃だったのはナイジェリアのディフェンダーが浅野に追いついたことでした。
はい、じゃあ4年後に迫った東京五輪サッカー日本代表メンバーを予想します。
東京五輪出場資格の基本情報は下記の通り
・出場資格は1997年1月1日以降生まれ
・メンバーは18人
・オーバーエイジは3人まで
さて、五輪メンバーを選考するにあたってのポイントは、やはり18人という少なさです。ワールドカップが23人であることを考えると、5人も少ない。
これがどう影響を与えるかといいますとですね、たとえば仮に各ポジションのレギュラー11人にそれぞれバックアップを付けた場合、少なくとも22人になってしまいます。そこから4人減らすためには、その減った分のポジションを兼任できる人材が不可欠になります。
じゃないと1人怪我した出場停止になったってだけで、ぐっだぐだになります。
キーパーは基本マルチロールプレーヤーがいないので固定ですが、一般的には左右のサイドバック、あるいはセンターバックとサイドバック/ボランチなどなど、不慮の事態に備えて複数のポジションを出来ると選出に有利です。
有利ってか、特にサブの場合、選出において必要不可欠な要素になります。
今回でいうと亀川や室屋は両サイドができますし、遠藤や塩谷もポリバレントな選手です。
具体的に、もしブラジルW杯メンバーが18人だったらって考えてみましょう。
下記がブラジル大会メンバーです。
この23人を18人にするために、手始めに各ポジション優先度低いメンバーを外していきます。
第3GKの権田、出場のなかったCB伊野波、FW斉藤、SB高徳、同じく短かった攻撃的MF清武あたりが選外候補になるんですかね。
清武が外れるって時点で、いかに狭き門かわかりますよね。
すると下記のメンバーになりました。
GK:川島 西川
CB:吉田 今野 森重
SB:内田 長友 宏樹
DH:長谷部 遠藤 青山 山口
OH:本田 岡崎 香川
FW:大久保 大迫 柿谷
しかしそうなると、なんか凄くバランス悪いです。
・左SB長友のバックアップがいない
・大久保、柿谷が下がれるとはいえ、2列目がレギュラー3人のみ
・長谷部、遠藤がプレー時間限られる(当時の長谷部と内田は怪我持ちでしたし、遠藤は34歳でした)とはいえ、ボランチ4人は多すぎる
などが問題になりますね。
左SBに長谷部、トップ下に山口とか、嫌じゃん。マジで。
そうなると割とポジションユーティリティー性の低そうな大迫、青山、宏樹あたり外して、細貝、高徳、工藤、なんやったら阿部、徳永あたり入れようかみたいな話になったかもしれないじゃないですか!
そっちの方が安全な気がしますよね。
そうすれば、仮に本田 長友 内田 香川 長谷部 遠藤 吉田 川島にトラブルが起きても、
GK:西川
CB:細貝 森重 阿部
WB:高徳 徳永
MF:山口 柿谷
FW:岡崎 大久保 工藤
とかでなんとかなりそうな気がするじゃないですか。
アジアカップ予選くらいは。
とにかく、18人ってのは非常に少ないので、複数ポジション適性ってのが重要視されますよって話ですね。
あと選出の傾向として考えたい項目をあげると
①ポジション分布
②年齢分布
③オーバーエイジ
④部活かユースか
⑤4年前の世界大会出場メンバーとの関連性
とかでしょうか。
兄弟とか血液型とか出身地とか色々あるだろうけど、調べだしたらキリが無いんでやめます。
そんじゃ過去の五輪代表メンバーの表をはりますんで、上記の傾向を分析してみましょう。
内容間違ってたら申し訳ない上に、ポジションは私のオボロゲな記憶なのであまり深く考えないでください。
まずはリオ。
直前にクラブからストップがかかった久保に代わって鈴木武蔵が入りました。
年齢構成は5:7:2:1、部活組は7人です。
続いてロンドン
OAはGK林がバックアップメンバーというなんだかよくわからない状況になり、2人。
年齢構成は5:7:2:2、部活組は5人です。
特徴的なのは、2008AFC U-19選手権メンバー(89-90)だけ極端にオリンピック行ってないってことです。落選は柿谷とかですね。ちなみにその時の監督は牧内さんです。
2つ前の北京はというと
OAはなしで、年齢構成は7:5:2:3:1、部活組は9人です。
ほぼこの数年間の日本代表ですね。
次はアテネ五輪
OAは高原も予定されていたんですが人間力が足りなかったのか、肺なんちゃら病に罹患し離脱、2人となりました。
年齢構成は10:2:2:1:1、81が異様に多いです。
部活組は11人。これが全盛期国見か。
ちなみに2001ワールドユースに阿部やら松井やら大久保やらがいないのは怪我です。
面倒だから次で最後、シドニー組。
年齢構成は5:4:5:1です。
というか、さすが黄金世代、強い。OAいらないんじゃね?
ちなみに小野は例のカニバサミによる怪我で不選出、松田とヒデは2大会連続出場です。
部活組は11人。
以上のデータからなんとなくの傾向が見えてきましたね。
①ポジション分布
GKは2人で確定、CB3~4人、SB2~3人、MF5~7人、FW3~5人くらいです。
両SBが出来る選手、ボランチとCBが出来る選手は基本的に一人ずつ入ります。
とか言っといてアレなんですけど。
正直、4年後の適性ポジションなんか知らんし、ましてポリバレント性なんか分かるわけないですよね。
むしろこの世代は代表入るためなら平気でコンバート受け入れそうなんで。だって東京五輪だぜ?小川くらいでしょ、サイドバックやれって言われて断るの。
②年齢分布
各大会バラバラですけど、最高学年から徐々に少なくなっていく傾向はあります。平均すると6:5:3:1くらいの感じですかね。
少なくとも各世代に1人は入るということも決まっているようです。今回の最年少は96世代ですが、井手口or鎌田の選択肢が存在し、井手口が選ばれたのだと思います。
五輪飛び級をやったのは松田直樹、中田英寿、香川真司、平山さんの4人しかいません。やっぱ平山さんはすげぇや!
③オーバーエイジ傾向
基本はチームの中心ではなく、弱点になり得るポジションの穴埋めという趣旨で選ばれている、ように思えます。
ポジションでいうとGK2人、CB3人、SB3人、MF1人、FW1人、つまり10人中8人がGKを含むディフェンス寄りの選手です。あと代表当落線上~控えの立場でフィジカルに定評のある選手が多いです。
どれにも該当しないのは小野のみですけど、まぁその前の大会に怪我で出場できなかったって理由がありましたんで。
徳永やら吉田はOAで二度目の出場をしているので、二回出ちゃダメみたいなのもなさそう。
あ、あと年齢的に近いってもの必要なんでしょうね。一番年離れてるので今回の興梠の7年、近いと1年、ってか楢崎とか吉田は最年長早生まれ組と同学年です。
などと分析しといてアレですけど、次回OAは傾向が全く違うと予想されます。だって東京五輪だから。ガチです、ガチ。
間違いなく代表のトップ勢、かつ海外勢が出てきます。
今回なら岡崎と吉田と長友が出る感じです。
④部活かユースか
部活出身者の数でいうと、大会を追うごとに徐々に減少傾向にありましたが、ロンドン5人⇒リオ7人とここで増加に転じています。ということは東京五輪でも部活出身が5~6人、残り9~10人(OA含まず)がユースや街クラブになるんじゃないかという気がします。
あと大学枠みたいなものもあるとかないとか。
アテネの徳永、北京の長友、ロンドンの山村、リオの室屋、などは大学出身です。などって書いたけどあとは那須だけかな?
大学行った人を1人入れるのもいいかもしれません。
⑤4年前の世界大会
今年の秋からAFC U-19選手権があります。ワールドユース予選って言ったほうがなじみがあるかもしれません。これは2年に1度開催されているんですが、今回は東京五輪世代の、上の2学年(97/98)が主に出場します。
傾向としては今大会出場者23人のうち、東京五輪に行けるのは6人程度です。17人は五輪出れません。ロンドンに至っては3人しか出てません。
しかし、AFC U-19選手権(10/13~)のメンバーは現時点で決まってません。直近だとSBS杯をやってましたけど、サプライズ気味のメンバー構成だったため、ちょっと参考にならない気がしてます。
なのでその前の3大会のメンバーから暫定U-19代表を選出し、そこから五輪代表になる6人くらいを選びましょう。(カッコ内は招集回数)
GK:小島(3) 山口(2) 廣末(2) 大迫
DF:浦田(2) 野田(2) 柳(2) 町田(2) 小島(3) 大南(3) 富安(3) 中山 岩田 初瀬 船木 橋岡
MF:久保田(3) 長沼(2) 神谷(2) 市丸(2) 高木(2) 遠藤渓 堂安(3) 渡辺皓 坂井(2) 杉森 森島司 伊藤涼 佐々木 伊藤洋
FW:垣田(3) 岸本(2) 小川(3) 岩崎(3) 吉平
これ35人いるので、無理矢理23人にします。
まず複数回選出組をチョイスすると、21人。
あとトップチームで出場してる関係で選出できないケースがあったであろう中山と初瀬を加えて、
GK:小島 山口 廣末
DF:浦田 野田 柳 町田 小島 大南 富安 中山 初瀬
MF:久保田 長沼 神谷 市丸 高木 堂安 坂井
FW:垣田 岸本 小川 岩崎
これを暫定のU-19代表とします。
ポジションのバランスとか知らん。
ここからオリンピック行くのは6人くらいって話ですね。
というのが五輪代表の傾向だったんですが、あとこの世代の特徴を何個か。
・左利きの有力選手が多い
めっちゃ多いです。むりやり全員左利きで組めるくらい。
小島 杉岡 町田 中山 浦田 タビナス 堂安 伊藤 久保 藤本 三好
とかね。
こんだけいると、センターバックでサイズあって左利きって理由だけじゃ選ばれないってことでしょうね。
・ジョホールバル付近、ワールドカップ付近の生まれが多い。
だからなんだって気しますけど、煽りやすいじゃないですか、”「お前が予定日より早く産まれてきたせいで、日本のワールドカップ初試合見逃した」と父に言われ、「それなら僕が連れて行ってあげる」と言って練習に励んだ田中彰馬(1998/6/13生)”とか。”外れるのはカズ、生まれるのは斧澤(1998/6/2生)”とか。
そういう選手を入れたくなりません?
・海外組が多い。
伊藤とか古賀とかサイゴダードとか。彼らの情報があまりにも少ない。
だから基本的に選ばないです。無知ですみません。
・高いレベルのGKが多い
楢崎も川島も中村航輔もいないけど、西川レベルが大量にいる感じ。小島、廣末、脇野、山ノ井、山口ルイ、阿部航、ファンティーニ、矢田貝、波多野などなど。4年後はもしかしたら3-4人がJでレギュラーかも。
そしてGKの実力をちょっとだけ見て理解する観戦力は私にはありません。廣末キックうめぇーとか脇野飛び出しはえぇとかが限界。
以上の分析により、予想基準は決定しました。
・GKは2人
・あとのポジションはある程度ムシする
・部活勢6人くらい
・各世代最低一人、上位学年は気持ち多めで
・下2世代はユース中心
・飛び級してもいいけど1人まで
・上に書いた暫定U-19代表から6人くらい
・OAは4年後に海外勢で代表の中心になってる選手
・大学勢入れたい
・面構えがいいやつを選びたい
・一美和成を選びたい
って感じで予想します。
ということで、以上が私の予想です。
サイドバック全然いないじゃんって感じだけど、これだけセンスとフィジカルある選手がいたらだれかサイドバックやってるんじゃないかと。
実際はここで名前を挙げてない選手が大多数を占めることになるだろうし、東京五輪に出たい!と思ってこれからの4年間頑張る選手も多いでしょうから、この世代は本当に楽しみですね。
ちょっと心配なのは若い選手らふつーに実名でTwitterとかやってて、たまにガールフレンドの顔と名前が特定できる人とか差別発言やJ軽視発言してる人がいるんだけど、怖くないんか、もしくは有名になる気ないんかなーって思っちゃう。
ちなみにこの世代で私の好きな選手は、一美、藤川、市丸、榊原、伊藤涼、です。