Vietnamびじねすりぽーと

ベトナムで生活する若者が綴る、安定的に肉を手に入れるまで。

ウィリアム・ターナーについて

東京都美術館でウィリアム・ターナー展をやっているとの情報が!

いきたいなーいきたいなー

まぁいけないけどね。

ベトナムだけにね。

 

というわけで今日はウィリアム・ターナーのお話し。

 

ターナーは昔の風景画を描く人です。

こんなやつ

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いい!

すごくいい!

 

朝霧か黄砂かPM2:50か知らないけど、

このモクッフワッ感が素敵。

 

Wikipedia先生に質問したところをざっくり言うと、

ウィリアムターナーとは

18世紀末ー19世紀前半のイギリスロマン派の画家らしいです。

 

18世紀!?

ロマン派??

 

どう見ても印象派(19世紀後半)の感じなんですが。

ロマン派っていうとドラクロワとかゴヤとか、

ああいうワッセローイって感じですよね。

 

いくら風景画とはいえ、違いすぎる。

 

というのも

ターナーさんも最初は写実的なイケテル英国風景画を描いてたとのこと。

当時、写真ないですからね。

こんなん

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おぉ、ロマンあふれてる。

 

しかし40過ぎて芸術の都イタリアに旅行したところ、

なんか感動して作風が変わったとのこと。

 

そんでフワッフワした絵を描いたところ、

ご多分に漏れず、酷評をくらったそうです。

 

そのでもめげずに

「光と大気」とかいう、なんだかカルトじみたテーマを主眼に

作品を製作しつづけました。

 

結果的に印象派を30年くらい先取りした作風になりましたとさ。

 

 

そんな僕のターナーさんとの出会いは3か月前に遡ります。

 

えぇ、最近知りましたよ。

だって私、絵画とか興味ないんで。

生まれてこの方、そんな高尚な社会位相にいないので。

 

知ったきっかけは、ちょっとしたど忘れでしたが。

なんか子どもの時に見た気がする、

あの絵って誰が描いたんだっけ?

ってなったんですよ。

 

なんか青くて、あと抽象的で、牛とかいて、

よくわかんない動物もいて、絵本っぽくて、

なんていうか幻想的?みたいな?

 

困ったときはグーグル先生(画像科担当)におまかせ!

ってことで

「絵画 幻想的」ポチー

 

 でもゴッホとかイルカみたいなのしかでなくて

色々検索語句変えて遊んでました。

 

そんなときに出てきた絵がこれ。

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なにこれちょうかっこいい。

探してるのと違うけどちょうかっこいい。

ってなって、誰だ誰だと調べたら

ターナーさんだったんですね。

 

ちなみに僕が探してたのはシャガールさんでした。

 

ということで、

要は、

本物みたことないんだよね。

ネットだけで。

 

小さい画像で見ると、

なんか凄いけどどうなっているのかわからない感じが好き。

 

本物どうなってんの感というか、それがすごい。

 

あとネットの効果もあると思います。

直線的な絵は、ネットの小さい画像で見ても、

なんとなく見える気になっちゃうと思うんですよ。

画像に本物の迫力をマシマシでトッピングしたら、こんな感じかなみたいな。

 

でもターナーさんは違います。

素人には何をやっているのか全然わからない、

ということが非常に分かり易い画家さんです。

 

「わからないということがわかる」

これ非常に重要。

 

だから本物を見たくなるよね。

見ねば! 見ねば!ってなるよね。

 

まさにWEB時代用アーティスト(1851没)

絵画マーケティング先取りしすぎ。

 

ちなみに自画像も残されております。

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おぉなかなかのイケメン。

ところがどうやら、

これ相当自分を美化して書いているらしく、

別の人が肖像画を描いたらこうなります。

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全然ちがう。

全然ちがうよターナーさん。

 

光と大気に魅せられた男は、

それが邪魔で自分がよく見えなかったようですね。

 

あーターナー展いきたかった。