Vietnamびじねすりぽーと

ベトナムで生活する若者が綴る、安定的に肉を手に入れるまで。

コナン名探偵図鑑に未掲載の探偵

名探偵コナンの裏表紙?っていうのかあそこ?後ろの返しみたいなとこ、そこに「名探偵図鑑」ってあるじゃないですか。

一巻に一人ずつ名探偵紹介してるやつ。

あれ、楽しい。

すごく好き。

初めてコナン見た当時は小学校低学年だったので、まだまだ推理小説なんて読めなかったんですけど、あれをみてから名探偵というものに憧れはじめました。どっちかっていうと金田一少年ファンではありましたが。

10歳くらいからはホームズや金田一耕助を手始めに色々読みはじめましたが、ネットの普及してないあの時代、「名探偵図鑑」は貴重な情報源としてとても参考にしておりました。

さんきゅー青山剛昌。

 

しかしこの名探偵図鑑。

今見るとなんかすごく偏ってる気がするんですよね。

1巻からホームズ、明智小五郎、ポアロ~って流れは王道で良いとして、なぜか12巻でVIウォーショースキー。

出てくるの早くね?マイナーじゃね?

13巻でようやくブラウン神父だぞ。

まぁ、たまには女性を出したかったのかな、とも考えられますが、すかさず14巻にコーデリア・グレイ。

いや、もうちょっと待てよ。

ってかマープルおばちゃんが先でしょうが常識的に考えて!(20巻に出ます)

もちろん作者の趣味なんで突っ込むほうがナンセンスなんですけどね。

 

それから2017年6月現在で92巻が出てるんですけど、なぜか未だに掲載されてない超有名探偵もいるわけですよ。

なんで今回はこれまで未掲載の名探偵諸氏を、個人的マジかよ度の高い順に紹介します。

 

調べが甘すぎて実はもう載ってるとかだったらごめん。

 

第一位 モース警部

天才コリン・デクスターが生んだ名探偵。彼が掲載されていないのは本当にのっぴきならない理由があるとしか思えない、それほどの有名人です。イギリスではホームズか、モースか、ってぐらいらしい。

結論からもトリックからも逆走できない、どうやって考えてるのか理解不能なプロットを、あーでもないこーでもないとのたうち回りながら捜査を進めていきます。コリン・デクスターの頭の良さは異次元。

ハゲてたりヒスってたり部下からの信頼が厚かったり金たかったり女にモテたりすげぇ的外れなこと言い出したり、なんかどう評したらいいのか人間性が魅力。

未掲載の理由ですが、作者に親でも殺されたんでなければ、イギリスらしい深みを持ったキャラクターなので絵であらわせない説が濃厚。

 

 

第二位 ヘンリー・メルヴェール郷

ディスクンカー二大探偵の片割れ。もう一人のフェル博士は46巻に掲載。それも遅いよね。

かの有名な「火刑法廷」には二人とも出てこないのでご注意。

ハゲでデブで口が悪いが実は優しい人っていう、なんだかとっても漫画にしやすいキャラ。

オススメは「ユダの窓」、短編なら「妖魔の森の家」が有名。

未掲載なのはカーをパクりまくってるので、あんまり読んでほしくない説が濃厚。

 

第三位 犀川創平

森博嗣が生んだ日本屈指の知名度を誇る名探偵。N大学准教授で、教え子の西ノ園萌絵とともにS&Mシリーズで活躍。

冴えない男風の設定ながら、その知的で洗練された雰囲気はミステリ女子たちの心を掴んで離さない。S&Mシリーズは全部読んだけど他の推理小説読んだことないって女の子に2人も会ったことあるよわたし。

アニメ化したりドラマ化したりしてるけど、ロクな結果にはなっていない。ドラマとか、綾野剛が分身してるトコと真賀田研究所の入口でいい声出してたトコ以外記憶がない。

まずは「すべてがFになる」を。

未掲載の理由は、世に出たタイミングがほぼ一緒のため、なんかライバル視してる説が濃厚。

 

 

第四位 思考機械

本名はオーガスタス・S・F・X・ヴァン・ドゥーゼン教授。魔古忌流煉破反衝壁みたいなもんか。

短編「十三独房の問題」でおなじみ。

ニックネームがかっこいいって理由だけで4位に選出しました。

名前も見た目も設定も凄く個性的だから描きやすそうなもんだけど、出演作品すくないし、古いし、別に好きじゃないっていう単純な理由だと思う。

 

第五位 亜 愛一郎

泡坂妻夫の亜シリーズに登場する名探偵。職業はカメラマン。

イケメン、不器用で鈍重、でも頭は恐ろしく鋭い。

突拍子もない論理に、なんの理由もなく亜が気づいて解決って流れが多く、正直読者は解きようがないものが多々。

未掲載の理由は青山が描くと怪盗キッドっぽくなっちゃうから説が濃厚。

 

第六位 シッド・ハレー

毎回、主人公が変わるディック・フランシスの「競馬シリーズ」ですが、その中で4作に登場した探偵(元騎手)。

まぁ名前と立場が違うだけで全作同じ人間だけどな!

「大穴」→「利腕」の順番で読めばよいとおもう。

競馬に興味ないから食わず嫌いしてる説が濃厚。小五郎がダメな大人であることの象徴として競馬をあげているくらいだから、たぶん父親が競馬好きで、漫画少年だった幼い剛昌はそんな父とうまく行ってなかったと妄想している。

 

第七位 メルカトル鮎

嫌いな人は大嫌い、でもみんな大好き麻耶雄嵩が生んだ”銘”探偵。

天才型名探偵を構成する要素を全て満ブリにしたステレオタイプ過剰キャラ。

作者に浮かんだアイデアの中で、度を越えた奇想を「メルカトル」シリーズが担当している印象。は?とか思っても、、まぁメルカトル鮎がそう言うんだからね、しょうがないね。

オススメは「メルカトルかく語りき」収録の「収束」

未掲載なのは、青山が描くとまじで怪盗キッドになっちゃうから説が濃厚。

 

第八位 星影龍三

鮎川哲也が生んだ天才型名探偵。

未掲載の理由は、単にキャラクターとして魅力がないからなのは間違いない。

「りら荘殺人事件」って”本格推理小説とは何か”という問いに対する、ほぼ完全な回答だと思うんですけど、ぶっちゃけ小説として面白くないのは、この名探偵のとってつけたようなキャラクターのせいだと思います。鮎川哲也は文章うまいんだぞ!人が描けないだけだ!そこが新本格初期との違いだ一緒にすんな!

同じく鮎川の代表的キャラである鬼貫警部ですら74巻まで出てこないので、ほんとに興味ないんでしょうね。

オススメとか言われても彼の魅力を知ることは永遠に不可能なので、開き直って「赤い密室」。探偵が存在する必要性すら感じさせない傑作。

 

第九位 ニッキー・ウェルト

「9マイルは遠すぎる」に登場する安楽椅子スタイルの探偵。職業は大学教授。

名探偵にあるまじき、ものすごくちゃんとしている人。突飛な論理ゲームが収斂していく様はまさに圧巻。

未掲載理由は紹介文書きにくいから説が濃厚。どう紹介しても9マイルのあらすじになってしまいがち。

てかみんな9マイルを読もう。あの思いついたもん勝ちプロットすげーわ。

 

第十位 ジャック・バウアー

全世界的知名度ならもはやポアロより上だとおもう、24時間頑張るおっちゃん。

未掲載なのは青山先生が忙しすぎてドラマ見てない説が濃厚。

 

次点 

・矢吹駆

いちいちぶ厚いから読むヒマないのかもしれない。

 ・ピカソ君

プロット被りまくってるからアウト。

 

 他にもキッドピストルズやらカッレ君やらマスターキートンやらキャッスル&ベケットやらいっぱいいますんで、まだまだ名探偵図鑑は続けられそうです。

 

今後の予想としては

最終巻の一個前が金田一少年、

最終巻が工藤新一、

だと思ってます。

 

あと青山先生はすごく絵がうまいと思います。