Vietnamびじねすりぽーと

ベトナムで生活する若者が綴る、安定的に肉を手に入れるまで。

大谷翔平選手の今後

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日本ハムファイターズ大谷翔平選手のルーキーイヤーが終わりました。

入団前から世間を賑わし、

初の投手野手二刀流に挑戦をし、

激動の一年だったかと思います。

 

結果としては

打者:204打席189打数45安打3本塁打 打率.238

投手:13登板3勝0敗 防御率4.23

という結果でした。

 

高卒一年目であることを考えれば凄い成績ですし、

やはり歴代最高の才能の持ち主でしょう。

 

来年は投手に力点を置きつつも、

二刀流を継続するとのことで、

さらなる飛躍を期待しております。

 

しかし問題は、

どの程度の活躍をしたら二刀流完成か、

という点です。

 

投手としては、

2ケタ勝利?

150回?

 

野手としては

3割?

15本塁打?

 

やはりここは何と言っても、

「投打規定到達」

これに止めを刺すと思います。

 

 

念のためにご説明しますと、

プロ野球には「規定打席」「規定投球回」というものが定められており、

それをクリアすることにより記録(主に率)がシーズン記録として認められます。

 

例えば9回一失点の投手と180回20失点の投手がいたとして、

防御率は共に1.00ですが、

前者は投球回数が少ない為シーズン記録としては扱わない、

最優秀防御率の資格がない、

ということです。

 

ただし累積記録はカウントします。

100打席しかたってなくても、

60本ホームラン打てば本塁打王です。

 

ではその「規定」とは、具体的にどの程度かといいますと、

「規定打席」:所属球団試合数x3.1

「規定投球回」:所属球団試合数x1.0

となっております。

 

現在試合数は144試合となっておりますので単純計算しますと、

「規定打席」:446.4打席

「規定投球回」:144回

となります。

 

これらを両方クリアすることが大谷選手の目標です。

もちろん他の選手とルーティンが異なる為、

独自のタイムスケジュールで動かなければなりません。

 

ここで、

「どのようなルーティンを組めば大谷選手は二刀規定到達するか」

を考察したいと思います。

 

まず重要な数字は、

「一試合当たりの消化数」

です。

 

プロ野球の平均では、

先発投手:一試合あたり6.4回消化

打者:一試合あたり4.4打席消化

これが平均値となっております。

 

仮に大谷投手が双方プロ平均くらい消化できるとすると、

先発:144/6.4=22.5≒23

野手:446.4/4.4=101.45≒102

となります。

 

つまり23試合に先発し、

102試合に野手として出場し、

残りの19試合は休みで、規定到達ですね。

 

まぁ間違いなく死にます。

とんでもねぇ酷使です。

 

ちなみに今年一年ローテを守り、

24勝無敗という空前絶後の大記録を打ち立てた

もう君付けなんか出来やしないぜ、マー様ですが、

そんな彼でも28登板です。

 

ゆったら28勤116休。

 

5試合に1試合ペースで投げて、

あとの時間は、次回への準備や体のケアをして、

それで初めて一年間投げ通すことができるのです。

 

やはり規定到達は無理なのでしょうか。

 

まだ手はあります。

大谷選手所属するパリーグはDH制度があり、

その為上記の計算では、先発時の打席を勘案に入れておりませんでしたが、

この際、DHやめましょう。

打席立ちましょう。

 

これをすると、23先発中にも打席を稼げます。

降板してもライトに入れば宜し。

そうすると野手として23試合分余分に休めますので、

 

23試合に先発し、

79試合に野手として出場し、

残りの42試合は休みで、規定到達ですね。

 

いや到達ですねじゃねぇよ。

絶対怪我します。

 

そもそもこの状況で23先発ってのが気が狂ってます。

そんなん調整する時間ないわ。

 

ということで中継ぎで登板しましょう。

野手出場時はライトから中継ぎ登板。

肩は外野キャッチボールで作れば宜し。

 

そうすると、

先発だろうが中継ぎだろうが野手だけだろうが、

出場方法を問わず一試合4.4打席が期待できます。

よって出場試合数は102試合で固定、

「規定打席」クリア。

 

あとはこの102試合で投球回をクリアする必要があります。

先発回数や中継ぎ回数に連動致しますので、

 

「102試合出場」「144投球回」「448(=102x4.4)打席」

に固定して、

先発数に応じて中継ぎ投球回数がどう変化するか

というのが、下記の表です。

 

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回/野は、投球回数/野手出場数で、

野手として出た際に、平均何回中継登板する必要があるかを示します。

これが1を超えているのは論外なので、

まぁせいぜい0.5くらいでしょうか。

 

年間60登板を超えるのも、現実的に厳しいかと思います。

まぁどの道、現実的に厳しいんですけど。

大谷壊したら、栗山監督の首が飛ぶでしょう。

比喩でも、慣用句でもなく、物理的に。

 

というわけで表の黄色部分あたりがベストなラインでしょうか。

中8日で先発しつつ、

先発前後の日は調整に充て、

他は野手出場、

うち2試合に1回中継、みたいな。

 

これでついに理想の二刀流大谷選手が完成しました。

 

201X年成績

・投手

登板42試合 先発19試合 13勝4敗 11ホールド9セーブ 118奪三振 防御率2.37

・野手

448打席 381打数 123安打 18本塁打 打率.323

 

大谷やべぇ!

Warとかセイバー指標は面倒だから計算しないけど、

恐らく凄まじいことになるんだろうな。

 

是非、我が巨人軍へ!